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MBA卒業論文で最高学位を取得 いい成績をとるコツとは?

2022年11月3日

9月中旬に提出した、卒業に向けての最後の論文(修士論文)の結果が先日公表され、もっとも成績が高いとされるDistinctionという成績をとれました。

英語力がクラスで最下位の私でも最終的には、上位10%しか取れないという成績をもらうことができ、結果に満足しています。

以前から何度か触れていますが、卒業論文がどういったもので、どんなことを書いたのか共有したいと思います。これからMBAを目指す方の卒業までの具体的なイメージの参考になれば幸です。

英語なんてできなくても卒業できますからね!!!ご安心を~

個人レポートはすぐに終わる

過去のブログで何度か触れてきましたが、バース大学MBAには、2種類の卒業用のプロジェクトが用意されており、一つはグループで実際の企業をコンサルしながら結果や考察をレポートにまとめるというもの。そして残りのもう一つが個人で各レポートで、たった3000字を書けば終わりです。一週間くらいで十分書き終わる長さです。

なんでも、「時間が足りないと言われる昨今、短い言葉でインパクトある文章を書きませんか?」という理由でこんなに短い論文でよいのだとか。よく言えば時代を反映している、悪く言えば、大学側が読むのがめんどくさい。そういうことだと思います。

大テーマのみ。詳細はアドバイザーと

私の代では、テーマ「リーダーシップについて」というものだけが与えられ、後は各自自由に発想し、割り当てられたアドバイザーというまったくやる気のないバース大学の教授とレポートについて話し合っていきます。

各1時間合計3回のアドバイザーミーティングが義務になっていたと思うのですが、私の周りの学生のほとんどは2回のミーティングをした時点でアドバイザーとの関係を終了。私も2回ミーティングをしてこれ以上は時間の無駄と判断しました。中にはアドバイザー側から、

バースおやじ

もう提出すればええやん

と半ば投げやりなアドバイスを受け、締め切りの1か月前に提出したつわものも。

ただし、このアドバイザーが私たちのレポートを評価します。したがって、アドバイザーにドラフトの論文を見てほしいとお願いしても、

バースおやじ

評価する側だから意見言えるわけないやん笑

と門前払い状態。なにをアドバイスすんねん、アドバイザーさんよ。

なぜか高評価をもらえる私の前職

個人論文は、私が以前勤めていた会社のリーダーシップについて分析、提言をするということにしました。

実は、この1年を通じて、前職の会社を分析して論文にするのは今回が4回目。いずれも最高学位のDistinctionをもらっています。リーダーシップ、心理学、行動経済学のそれぞれで執筆しましたが、どれも教授から高評価でした。

単純に日本企業としての評価というよりは、その独自の文化(欧州人には理解しがたい部分)をしっかりと言語化して分析する点が教授の関心を惹いたと思います。

今回の論文では、①前職の企業のリーダーシップの分析、②問題点の洗い出し、③改善案の提言、という流れにしたものの、せっかくならその会社の先輩や後輩にこの提言が実行可能かを含めインタビューさせていただきました。

ですので、最終章は④私の提言の実現可能性について。つまり自分で提案しておきながらその提案の弱点を実際の企業の人に指摘していただき、改善案をブラシュアップするというまどろっこしいものにしてみました。

そして、このまどろっこしさが幸いにも評価者にウけ、

バースおやじ

インタビュー、マジでよかったで。現場感が伝わったで。かなり細かく把握できてるな。

と、インタビューは大絶賛。

といってもそれはそのはず。インタビューはお二人に別々にお願いしたのですが、それぞれの方と各3時間以上もお話し(おしゃべり?)していました。雑談や近況のキャッチアップも含めて、とても楽しい一時。ストレスなく現状把握や改善案のディスカッションができました。

感謝感謝です。

高得点を取るにはコツがある

そんなこんなで個人論文の結果は、最高の成績でした。

そうは言うものの、私は入学当初の成績がかなり悪く、その後論文の書き方を研究しまくって、ほかの学生が旅行三昧をしている時から大学の図書館にこもって勉強していたので、はじめから論文がかけたわけではありません。

英語の壁とイギリスの大学での論文の書き方を知らないために、最初は大いに苦戦してしまったのです。

幸にも私の近くにいた学生たちは成績が良く、彼らにアドバイス(コツ)をもらうことで論文の書き方を改善することができ、年間を通して自分なりの書き方を身に付け、個人のレポートであれば最高学位は結構余裕でとれるようになったのです。

正直、英語の表現力は全くないので、ボキャブラリーとか、文章の正確性とかのランクは低いのですが、ロジックや参考文献、そのほか高得点を取るポイントを抑えられていれば、上位10%の成績に組み込めることが判明。英語に自信がない方でも卒業はもちろんのこと、勉強に集中すればいい点数も比較的簡単にとることができます。絶対に日本の大学院(理系)で高得点を取る方が難しい!!笑

ぜひ皆さんも、どういう論文が「ウケる」のか研究し、コツをつかみましょう!

勉強しましょう。それだけです

いい得点を取りたいならば勉強する、これだけで超簡単に達成できます。一年間遊んでいたMBA学生とグループプロジェクトで一緒になると、彼らの論文の書き方にとっても驚きます。こいつ、1年間なにしてたんや。。。ハチャメチャな文章やで。。。

もちろん、せっかくのイギリス留学。遊び呆けたい気持ちもわかりますが、超人でない限り、遊びと学問の両立は不可能ですのでしっかりと自分と向き合って決めることが大切ですね。

よく遊び、よく学べ? それならアメリカの2年制の大学院に行くべき。1年制の大学院では失敗します。


一通りの成績がでましたので、卒業は確実にできることとなり安心です。一方で、やりごたえのなかった修士論文に消化不良を感じるバース大学MBA。本当に人を選ぶ大学のコースですので、気になる方は、一通り私のブログを読んでいただければ幸いです。大学側にお世辞なしで書いているので、どういった部分が弱いのか、把握できるかと思います。

卒業式は、謎の12月実施。友達ほとんど帰国してるから来られないやないかーーーい。

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