期待と不安を抱えてイギリスに入国!最初にやるべきことは、ビックベンを見ることでも、フィッシュアンドチップスを食べることでもありません。
BRPカードを受け取ることです!
初めてイギリスで生活し始めたときは、「BRPカード」が何なのか全くわからなかったものの、日本でのビザ申請後、とっても重要なものやで!とイギリス政府から脅されていたのを覚えています。。。
つまり外国人にとって非常に大切なカードなのですが、現在、私と奥さんはそれを持っていません。
BRPカードって何さ?
BRPカード、正式名称は、「Biometric Residence Permits Card」。生体認証付滞在許可というみたいです。滞在許可書ですね!
参考:生体認証付滞在許可(BRP)の手続きに関する重要なお知らせ (VSFグローバル:日本でビザ発行をしている会社)
一般的には、
- 日本でビザ申請
- なんか紙を受け取る(BRPカードの受け取り先が書いてある)
- イギリス入国後、10日以内に指定先にBRPカードを受け取りに行く
というプロセスを踏むことで獲得できます。
私の場合、ロンドン駐在の時は会社の近くの郵便局で、バース大学留学時は、大学の専門部署で受け取りました。
留学の場合は、合格後、大学が提供してくれるビザの申請プロセスの手引きの中で
受け取り先はここにしてや
と指定してくれているので、簡単に取りに行けます。
※例のごとく、私の場合はトラブルがあって1カ月間も受け取りができませんでした。
かなりの効力を持つカード
さて、入手が必須とされているBRPカードの役割について触れていきます。
BRP様のお力
- 身分の証明
- 賃貸契約時に提出
- イギリス入国時に必須(今はいらないです)
- ユーロスターでフランスからイギリスに向かうときの入国審査で提出
など、しっかりと滞在許可としての印籠になっております。
身分の証明というのは、お酒を買うときの年齢確認のためです。
つい先日、私は35歳の誕生日を迎え、そのお祝いにスーパーでノンアルコールビールを買った際に年齢確認をされたのはいい思い出です。イギリスでは18歳お酒が飲めますので、私は実年齢よりも20歳くらい若く見られたのでしょう。チックショー!!
この年齢確認時にBRPカード(またはイギリスの運転免許証かパスポート)が必要なのです。
賃貸契約の時には、BRPカードの提出(コピーなど)が必要となります。
入国審査について、以前は日本人はEゲートが使えませんでしたのでパスポートと一緒にBRPカードを見せることが必須でした。現在、ロンドン・ヒースロー空港のEゲートを利用できますので、そのような必要はありません。
しかし、これまたつい先日、奥さんがフランスから帰ってくる際に、イギリスの入管でBRPカードの提出を求められました(イギリスの入管はフランスにあります)。この時にもパスポートと共にBRPカードを見せる必要があるのです。
などなど、様々な面で活躍してくれるカードですが、紛失してしまうと七面倒なプロセスも待っていますので、管理にはきをつけてくださいね!
私たち夫婦だけBRPカードの発行停止
今回のイギリス移住は、バース大学の学生から始まり、その時は学生ビザとしてBRPカードがもらえました。
卒業後、学生ビザからGraduateビザに切り替える際、VISA承認のメールと共に本来なら送られてくるはずのBRPカードが来なかったのです。
ちなみに、私の同級生でイギリスに滞在している人は全員BRPカードをもらっています。私と奥さんだけがBRPカードが発行されなかったのです。
当たり前にもらっとるで。日本人だからちゃうか?
さすがにおかしいと思って移民局に電話しましたが、
「これからBRPカードを廃止するんや。だからお前はBRPカードないんやで。気にすんな。えっ?大学の友達はBRPカードが発行されたって?知らんがな」
との理由でした。
確かに、友達のVISA承認のメールを見せてもらうと、BRPカードの発送について詳細に書かれていましたが、私たち夫婦のメールには一切の記述がありませんでした。
めちゃくちゃ不安でしたが、そういう制度ならばもらわないでおきましょう!紛失するとめんどいし!と放置していて1年経過したのです。
日本人駐在員、もらっとるやん
のほほーんと生活していたのですが、ツイッターや最近バースにいらっしゃった方の情報によると、なんとBRPカードを受け取っているではありませんか!
なぜ?廃止されるのではないの??なんで日本人なのにもらってるの???
と、調べてみたらBRPカードが廃止されるのは2025年1月からでした。
参考:BRP validity until 31 December 2024(ケンブリッジ大学)
えっ?やばくない??
と焦り散らかしたのですが、いまさらどうすることもできず・・・
すると、今年の10月に移民局から
「お前の奥さんのビザ申請が通ったで。BRPカード送ったるわ」
と謎のメールが突如きました。本当に意味が分かりません。
謎な点
- そもそもビザの申請をしていない(申請したのは昨年の12月)
- 滞在許可は2年間あるので、1年経った今は何の関係もない
- 奥さんだけメールが来た
- BRPカード送るって書いてあるのに、送付の詳細が書いていない
- 有効期限はオリジナルのビザと一緒
そして、一か月経ってもBRPカードは送られてきませんでした。
何だったんだ、あのメールは・・・
BRP提出を求められる
これらの情報をまとめると、基本的に日本人はBRPカードを持っているようです。
奥さんは、一人でフランスからイギリスに帰ってくる際に、BRPカードの提出を求められましたが、持っていないので提出のしようがありませんでした。
BRPカードがない説明をして、数十分の議論の末に何とか入国許可が下りましたが、なかなか不便です。
ということで、調べてみたら、ある特定の手続きによってビザを申請した人には、BRPカードは発行されずeVISAとして移民局のデータベースにすべての情報が登録されているとのことでした。
もともと、BRPの情報とパスポートの情報を紐づけていましたので、おそらく移民局の人はパスポートをスキャンすることで奥さんの滞在許可にアクセスできたのだと思います。
参考:Biometric residence permits (BRPs)(イギリス政府)
この免罪符を見つけてからは、BRPカードなしの恐怖はなくなりました。
一方で、年齢確認するもののなくなってしまったので、日本の運転免許をイギリスのものに書き換えて使っています。
昔からあるBRPカードも変換の時期を迎えデジタル化される見込みです。
ですが、2024年末まではカードが有効であり発行されると思いますので、まずはしっかりとBRPカードを獲得すること、そしてなくさないようにすることが大切ですね。
もし発行されなかったら、なぜなのかしっかりと調査することをお勧めします!