MBA

インターナショナル・トリップ 最終日 号泣するMBA学生たち

2022年7月6日

一週間に渡ってフィンランド、スウェーデンを回ったインターナショナル・トリップは金曜日(2022年7月1日)が最後。

各日かなり予定がつまっており、最終日のスケジュールを共有したいと思います。

朝から夜までせわしない

以下が最終日の予定です。

8:30 移動

9:00 NPO訪問

10:00 移動

10:30 IT企業訪問

12:00 移動+昼食

13:30 ホテル集合 移動

14:00 離島へレジャー

16:00 ストックホルム本島に戻る 自由時間

20:00 MBAメンバーで公式のディナー

22:00 ディナー終了、ホテルへ

22:30 ホテルのバーでMBA学生と雑談

0:00 ホテルの部屋に

4:40 チェックアウト、空港へ(早朝のフライトを予約した4名が一緒でした)

と盛りだくさんの一日でした。

ホテルの朝食です。ブュッフェなので少量で済ませました。朝からスモークサーモン食べ放題です。さすが北欧。

実は、この日もほかの日と同様に3件の企業訪問が予定されていたのですが、1社目と3社目が前日のドタキャンされ、急遽1社目の変わりはアポが取れたものの、3社目は代わりの企業が見つからずMBAの運営の費用を使ってストックホルムの離島に完全レジャーで向かうことに

船で30分くらいのよくわからない島に連れてこられ、2時間の自由時間がありました。ゲームによく出てくる武器が地面に埋まっている謎すぎる島。

アポの取り直しなどはすべて引率のMBA運営がしてくれるので、学生たちは何もせずに待機です。安心。

最初に訪れた組織はNPOであり、アフリカなどに機械を使わないで安全な水を提供するデバイスを提供しているところ。従業員は5名ほどととても小さい組織なのですが、その社会的インパクトは大きく、過去、前オバマ米国大統領が訪問した組織なのだとか。この組織が開発した10Lのタンクに、川で汲んできた水を入れ、直射日光に2~6時間当てることで、飲用できる安全な水になるのだとか。特に、生後間もない赤ちゃんには安全な水を飲めるかが大きく生死を分けるとのこと、そして日常的な病気にかかりにくくなりお金と時間が浮く、などいいことづくめの製品。

2社目は、お会計アプリ。人は知らずのうちに無駄遣いをしてしまうというコンセプトに基づき、コーヒーを1杯我慢すれば〇〇を買うという目標につながる、といったように使用者に節約を促します。これは完全に文化の違いだと思うのですが、節約・貯金が得意な日本人にはすでに「もうやってるわ」くらいの感覚だったのですが、貯金をしなことで有名な欧州人からすると画期的なアプリなのかな。・・・いままでどうやってお金貯めてたんだろう。

夕方から晴れに。スウェーデン最終日にして初めて晴れました。建物が映えます。

2社目の訪問時、最終日ということもあり疲れ果てている学生も多いのか、居眠りしている学生がちらほら。普段のクラス式の授業で寝ている人は全くいないので、この一週間の海外遠征の忙しさ(主に自由時間でしょう)が伺えます。

普段は一人行動なのですが、せっかくなのでクラスメイトと自由時間を共に。最終日にして彼らの知られざる一面を多く知ることができるいい時間でした。普段温厚なクラスメイトがずっと電話で奥さんと大喧嘩していてこわかった・・・
いい天気のおかげでどこを歩いていても気持ちいいです。

最終日ということもあり、初日と同様にMBAの運営が用意したレストランでMBA学生たちの最終日記念ディナーが開かれました。意外に豪華な料理でびっくり。

ディナーは3コースのスウェーデン料理。とても高そうなお店。

この日がMBAプログラムの最終日

ディナーが終わって気が付いたのですが、すでに修士論文を除いたすべてのMBAプログラムが終了しているため、この日のディナーがMBAの学生たちと公式の場で顔を合わせる最後の日でした。

実は、7月の中旬にMBAの運営が開いてくれるBBQがあるのですが、私を含め何人かの学生は参加しないので結構な人がこれでさようならです。

学生たちがハグをしながらお別れをいい、何人かは泣いていました。私も数人のアジアからの学生とハグを済ませてお別れをいい、ホテルへ。「アジアにハグの文化ってあったっけ?」という疑問を持ったことはここだけの話。

現在、修士論文の1つとしてグループ・プロジェクトが進んでいますが、こちらは完全にリモートで行っていますので、私がこれからMBA学生に面と向かって会うことはほぼありません。卒業式は12月の第2週という謎の時期に設定されており、そのころには多くの学生は自国に帰っていたりバースに住んでいる人はほぼいない状況なので、全員集合ということは今後2度となさそうです。意外にあっけなく終わったなーという印象。

結構仲良くしてくれていた何人かの学生はこのインターナショナル・トリップに参加しておらず、お別れをすら言っていないので今度連絡をとって、彼らが帰国する前に一度面と向かって挨拶をしたいですね。といっても、みんな旅行やらなんやらで忙しいので時間をとってもらえるのか疑問ですが・・・

結論:海外まで行く必要はないかなー

一週間にわたるインターナショナル・トリップ。フィンランド・スウェーデンで合計10社の企業を訪問でき、それぞれの首都を自由時間を使って探索できるというプログラムでした。

MBA運営が鼻を高くして説明していたこの旅でしたが、旅の最初の方で「スカイプでよくね?」と思いましたがこれは払しょくされませんでした

もちろん、現地の観光や食事はスカイプでは味わえませんが、それなら個人で旅行すればいいだけなので・・・

ある学生と話していると

MBA学生

期待外れやわー。せっかく現地に来てるんやから、工場見学とかないと意味あらへんで。ただえらい人から話聞くとかいらんねん。

と私の不満にもしっくりとくる意見をいただきました。

彼女は、以前バース市近くの醸造所を見学したことに感動しており、その時はまさに工場見学、その後その醸造所が営むパブで夕飯といった流れでためになったようです。今回は、そのようなことは全くなく、企業を訪問して偉い人がプレゼンしてちょっと質問して終わるといった具合。

現地の観光目当てというには時間も足りなく中途半端ですし、現地の企業と交流といっても各1時間で事務的な説明だけなのであまり役に立たない、総じて物足りないプログラムでした。

はじめに払った授業料にこのプログラムのホテル代などが含まれており、さらに現地までの移動は自腹だったので、支払った額には到底見合わないプログラムだったかな。残念。

授業料に含まれているということがいやらしいポイントで、もったいなくて参加した感は否めません。そのせいで追加で10万円以上吹っ飛んでいるのですが・・・サンクコスト!!


今回の花形プログラムは、非常に残念なものでした。

これは私がすでにフィンランドに3回、スウェーデンに4回行っており、現地の企業と1時間程度ビジネス・ミーティングをすることを数十回経験しているためかもしれません。

現地に行ったことがない、かつ海外のビジネス・ミーティングに1度も参加したことがないという人は参加する価値があるかもしれませんね。

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