生活

フィッシュ・アンド・チップスを食べよう おいしく安く食べる秘訣を紹介

2022年1月4日

イギリス料理で最も有名なフィッシュ・アンド・チップス

お店で食べたり、持ち帰りをして公園で食べたりと日常生活に溶け込んでいます。

規格外の大きさは、日本の文化にはないので観光の時に注文すれば驚くこと間違いなしです。

ちなみに、フィッシュ・アンド・チップスのことをイギリスの人たちは「チッピー(Chippy)」と呼ぶようなので、このブログでも親しみを込めてチッピーと呼びますね。(主に持ち帰り用をチッピーと呼ぶみたいですが、細かいことは気にしない!ワカチコ!)

パブがおすすめ

レストラン、スーパー、持ち帰り店など、チッピーに触れることはどこでも可能なイギリスの街。

その中でも、やはりおすすめはパブでできたてを食べることです。

チッピーは、タラ(cod)を衣でまぶして揚げているので、できたてが最高に美味しく、時間が立つと全く別の食べ物に早変わりです(そして美味しくない)。

基本的にどこのパブでも「Classic」というメニューのくくりにチッピーがありますが、出てくるチッピーは千差万別

ですので、美味しいチッピーを食べたいのなら「ガストロ・パブ」という料理に力を入れているパブに行きましょう!グーグル・マップで「gastro pub」と入力すれば色々と候補を紹介してくれますよ。

グリーンピースもデフォルトで付いてきます。パブによっては豆のままか、潰したものかを選べます。

価格は1皿(1人前)で大体£12~ £18(1,800円~2,700円)くらいで、日本の外食の感覚からすると高いです。ただ、出てくる料理は素晴らしいですし、量も多くフィッシュも大きくコレひとつで十分です。またレストランでの食事に比べると安く済ませられます。

上の写真とは別のお店で頼んだもの。これはガストロ・パブではありませんでしたので、結構シンプルなチッピー。

私が大好きなパブ:Wetherspoonももちろんチッピーがあるのですが、おすすめしません価格は1,000円くらいかつビール付きでとっても安いのですが、味もその分落ちています。特に衣やチップスの揚げ加減が、ガストロ・パブに比べて大きく劣っていると感じます。

あまりお腹が空いていなかったので、Wetherspoonで「ミニ」チッピーを頼んでみました。予想以上にミニサイズでびっくりです。

お金かけたくないけど、一度は食べてみたい、という人にはいいかもしれませんが、せっかくイギリスに来たのなら最高のチッピーを味わっていただきたいところです。イギリス料理=まずい、という概念が覆されますので挑戦してみてくださいね。

注意点として、その食べ方。

基本的に味がついておらず、自分で味付けをしていきます。最初に塩をかけまくり、その後好みでビネガー(お酢)をかけて味変を楽しんでもいいし、ついてきたタルタルソースで頬張っても美味しいです。

塩と胡椒はテーブルにおいてありますが、パブによってはビネガーは頼まないと持ってきてくれないところもありますので、ここだけは恥ずかしがらずにお願いしましょう。(恥ずかしがっているのはシャイ・ガイの私だけ?)

私の好みは、半分から2/3くらいはオーソドックスに塩で食べ、残りはビネガーをタラの身が引き締まるくらいたっぷりとかけて食べることです。人によって全く食べ方が違い、正解はありませんので色々試してみるのも面白いかもしれませんね。

持ち帰りも充実

さて、持ち帰りは作り置きものが多いのですが、運が良ければできたてにありつけます。

またパブと違い、「フィッシュ」の種類を、タラだけではなく、ハドック(Haddock:こちらもタラですが、少しお高い)やサーモンなどから選べます。

こちらは持ち帰りのチッピー。すこしシナシナです。

当然ながらパブよりも価格が安くなりますので、天気のいい日には公園でベンチに腰掛け、チッピーを貪りながらイギリス文化を味わうのもなかなか乙ですね。

ロンドンに住んでいたころは、近くに小学校があり、下校中の男の子が持ち帰りのチッピーをむしゃむしゃしながら帰宅してきたのが印象的でした。日本の駄菓子代わりなのでしょうかね?

注意しなければならないのは、塩やビネガーが使いたい時に使えないこと。ビネガーをお願いすると食べる前にかけられてしまいますし、塩が足りなくなってもお店を離れてしまうとかけられなくなってしまいます。

金曜日はフィッシュ・アンド・チップスの日

以前、イギリスに永住している日本人の奥様から教えていただいたのですが、イギリスの金曜日はチッピーを食べる日。

驚きませんか?

チッピーなんて重めの食事を毎週食べるのか???と。例えば、毎週金曜日が天ぷらの日だったら少しきつくないですか?(油ものがきつくなってきた私だけかも)

調べてみると、この伝統は、ローマン・カトリックの信仰から来ているようで「金曜日に肉を食うのはよくないで。せや!金曜日はチッピーを食べるで!」という理由のよう。面白い文化ですね。

ちなみに、日曜日は「サンデー・ロースト」というローストビーフ(豚や鶏、羊もあり)がパブで食べられる日です。日曜日以外は食べられません!

チッピーはクリスマスを除いて年中無休で食べられますのでご安心くださいね。(クリスマスはどこのパブを閉まっています)

イギリス英語の豆知識ですが、チッピーに付いてくるポテトは「チップス」。マクドナルドなどの細いポテトは「フレンチフライ」。カルビーや湖池屋のポテトチップスは「クリスプ」です。 「ポテト」はただのじゃがいも。みんな違う言葉で、それぞれ違う意味を持っているのでご注意ください。

残念な日本のフィッシュ・アンド・チップス・・・

日本でクラフトビールが流行っていて、昔は会社近くのビール屋さんによく行っていました。

ロンドンでの駐在後に、同僚に連れて行ってもらったビール屋さんでチッピーがあったので頼んでみたところ、とってもがっかり。

1,000円くらいしたのですが、なぞの唐揚げ2個みたいなのとフレンチフライが付いてきただけでした。その写真がこちら・・・

クラフトビアマーケットというお店。がっかりにも程がありました。。。フィッシュの部分!!

イギリスでお寿司を食べれば少なからず日本のお寿司よりはがっかりするので、その逆なのでしょうね。ですので、イギリスにお越しの際は、是非ガストロ・パブで少し高いお金を払ってチッピーを嗜んでみてくださいね


チッピーについての愛が膨らみ長くなってしまいました。

イギリス文化を一気に感じられる料理ですので、イギリスにお越しの際は是非チッピーに挑戦してみてください。日本でも本格的なチッピーなかなかありつけないので。

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