ヨーロッパの大学の英語試験として利用するのは、IELTSが有名です。おそらくイギリスの MBA を目指す人は皆さん IELTS を受験するのではないでしょうか。
現在、IELTSの試験を受けるのに、受験生は紙ベースかPCベースかを選ぶことができます。今回は紙ベースからPCベースの試験に変えた際に感じたことをまとめました。これから受験される方はぜひ参考にしてみてくださいね。
PCベースはメリットがたくさん
私は最初、紙ベースの試験を受けていました。
しかし、MBAへの応募が近づくにつれて、もう0.5スコアを上げたい、結果が早く欲しいという時、初めてPCでのIELTSを受けました。
PCベースの試験は、申し込みもギリギリまで受け付けているし、結果も数営業日以内に届くとのことで、申し込みや手続きの面ではメリットばかりです。
MBAを受験するにあたっては、紙ベースであろうが PCベースであろうが結果は同じように取り扱われます。
つまり個人の好きな方を選べばいいのです。
私の場合、結論としてリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能すべてにおいて、PCベースの試験のメリット紙ベースを上回ったと感じています。次回は絶対紙ベースでは受けません。
それぞれの技能でのメリットを挙げていきます。
リーディング
長文を読むにあたっては、ずっとペーパー試験の方がやりやすいと思っていましたが、結果は全く逆。PC試験の方がスラスラ解けるし、時間余るし、スコア高いし・・・
紙ベースでの最高得点は6.5、PCベースではなんと8.0までスコアが伸びました(しかもこの時リーディングの試験中にトイレに行きました)。
PCの場合、1画面に問題文と質問があることで、上から問題文を読みながら、こまめに質問をチェックできます。この方法だと、問題文の読み直しが一切必要なく、時間の節約が出来ていたのだと思います。
具体的には、まずそれぞれの質問に目を通します。そこでキーワードを覚えます。
次に問題文を上から読み始め質問の文章と関連がありそうな単語が出てきたら、該当する質問の文章を意識しながら問題文を読み進めていきます。
こうすることで問題文は一度読むだけで済み、大幅な時間の節約ができるのです。
また普段から英語の文章をスマホやPCで読んでいたので、パソコンの画面でもスラスラ解けたのかもしれません。皆さんも今の教材なら、紙よりも画面で勉強してますよね?
リスニング
圧倒的ヘッドホン。これに尽きます。
回りの受験者と同時に始める必要がなく、周りの雑音も一切入ってきません。ここが最大のメリットです。
また音量調整もできちゃいます。わたしは音量大きめが好きなので、紙ベースのの試験の場合は座席によってスピーカーの近さが異なるので運に任せることになりますが、ヘッドホンであれば全てが自分の好み通りになります。
確か、紙ベースの試験は最後に書き写しの時間が5分有り、これを紙ベース試験の有利な点としている人もいるかと思います。が、私にとってはそれは全くの間違い。5分いりません。
何より、PCベースの試験は5分の書き写しがない代わりに、 1つの大問間で、少しの間自分が入手した回答のチェックの時間があります。ここをチェックに充ててもいいですし、確認する項目が選択式の問題だった場合は、チェックせず、次の問題文を読み進めてもいいんです。素晴らしいメリット。
ライティング
圧倒的タイピング。これに尽きます。
どうして、PCとペーパーで制限時間が同じなのでしょうか?
ペーパーが不利すぎます。その分採点が甘いのかな?
たとえタイピングが遅くてもPC受験にはメリットばかり。
まず、間違えても消しゴムを使って消さなくていい。これだけで時間の節約です。
次に、文字数カウント技能。数える必要全くありません。
最後に、文章ごとの修正が容易。例えば、前後の文章を関係代名詞でつないでしまうことを10秒でできます。また、文章ペーパー試験で、aをtheに書き換えたい時、aの1文字のスペースにtheの3文字をいれないといけないのでストレスです。 当然ながら、PCベース はこれがありません。
追加で、経験談を。隣の人の消しゴム攻撃がないことがメリットの一つ。初回の紙ベースの試験のとき、隣の人がぐわんぐわん机を揺らしてまともに文字が書けませんでした。IELTSの会場はないこういうものなのかな?と思っていたら、2回目の隣の人は静かに書いておられましたので、初回が大きな外れだったようです。
ですが!PCにはこのリスクがありません!精神的にも安全です。
スピーキング
圧倒的時間の自由。これに尽きます。
試験の時間を自分の予定に合わせて予約できます!!これが本当に素晴らしい。
紙ベースの1日試験はこちらに選択肢はなく、受験番号ごとに、20分のロットを割り当てられます。時間は完全に運です。私は、初回、午前に3技能の試験をし午後スピーキングだった時、スピーキングの試験は17時以降となってしまい、時間を潰すのに本当に苦労しました。
その次の紙ベースの試験は、申し込み期限ギリギリで申し込んだのですが、14時くらいからスピーキングが始まりすごくよかったのですが、全くコントロールできません。
人によって早い時間、遅い時間の好みはあるかと思いますが、いずれにせよ自分で決定できる快適さは何ものにも代えがたい代物です。
PC試験の利便性に驚き、愛が出て長くなってしまいました。PC試験を受けたことがない方、是非1度はお試しあれ。