先日、フィッシング詐欺にかかり1つのクレジットカードが使えなくなりましたが、なんとその翌日の月曜日(2021年10月19日)に、事前に申し込んでいた別の会社のクレジットカードが届きました。
詐欺の記事:バース市を歩く その後詐欺に遭う(2021年10月18日)
カードが使えなくなった次の日に新しいカードが届くとは運がいいと思っていたのですが、最悪の結末に・・・
Wiseのクレジットカード
以前から送金として使っていたWise(元Transfer wise)という企業が、無料でクレジットカードを発行するキャンペーンをしており、10月の始めに申し込んでいました。
そのクレジットカードが月曜日(2021年10月19日 )に届いたのです。
Wiseのアカウントは日本で作ったので、日本語のインストラクションが書かれた手紙と共に我が家にやってきました。カード自体はシンガポールから発送されイギリスまで旅してきたようです。長旅お疲れ様。
まずは有効化!
クレジットカードが届いたら、まずはスマホに入れていたWiseのアプリで、クレジットカードの有効化をします。
説明書によると、クレジットカードの名前の下に記載されている6桁の番号をアプリに入力するとカードが使えるようになるとのこと。
ですが、送られてきたカードにはどこを探してもその6桁の番号がありません。一緒に届いた手紙にもそのような番号が見当たらず・・・
適当にクレジットカードの下6桁や、紙に書いてあった謎の7桁の数字の始めの6桁をいれてみたりしましたが、当然有効化できず。
Wise にチャットで連絡
有効化する前に、学食の支払いで使ってみましたが、カードを挿入して暗証番号を入力しても使えず(当たり前ですが)。
埒が明かないので、Wiseにチャットで問い合わせました。
6桁の番号が見当たらず、有効化できないと伝えると、
「カードをお店で使えば有効化できるで」
と返信が。
30分前にやったんスけど・・・
と伝えると、
「それならATMでどうや?」
とのこと。そこで授業の休憩中に、大学のATMで使ってみることに。
日本のアカウントで発行されたカードには6桁の番号が付いていないことが原因だったようです。
イギリスに来てからまだ1度も現金を使っていなので、ATMを使うのは到着日に1回使っただけでこの日が2回目。緊張します。
AMT利用。カード食べられる
大学内のATMで、クレジットカードを挿入してみると、暗証番号の変更ができました。
そして本当に使えるか確かめてみようと、£10だけ引き出してみると、カードのエラーで引き出せないとの表示が。やはりATMでも有効化できなかったようです。
諦めて帰ろうとしたところ、異変が・・・
カードが出てきません。
ATMは現金を引き出せなかったときのエラー画面のまま変わらず、どのボタンを押しても反応せず。しばらく待っていると、画面に
「この機械は故障中やで」 と恐ろしい文字が表示されました。
どこをどうやってもこの屈強なATM様からはカードを取り出すことはできず、授業の再開も迫っていて頭が真っ白になってしまいましたが、ATMに電話番号が書かれていることを発見。藁にもすがる思いで電話してみると、自動音声で
「とりあえずカード停止しろや」
の繰り返し。どうすることもできなくなりました。 ぐにゃあ~~(漫画:カイジ参照)
このことを再度Wiseにチャットで連絡。
Wise側もどうしようもないとのことで、カード到着から2日でアカウントを停止・削除することとなりました。
そして詐欺師から電話
この日は21時まで図書館で勉強。22時30分頃に家のリビングでパソコンをカタカタしていると知らない番号から電話がかかってきました。
ATMに吸い込まれたカードのことや、フィッシング詐欺にあったカードの連絡かと思って出てみると、フィッシング詐欺にかかってしまったカードを発行していた「モンゾ」という銀行からの電話でした。22時半すぎにです。
「今日決済したか?」と聞かれたので、「詐欺にあって停止してるっス」と返答。その後、「新しいカードはモンゾから届いたか?」とか「口座の残高はいくらや?」などと聞かれたので、わかんないと言っていたら急に電話が切れました。
・・・そうです、フィッシング詐欺に続いた追加の詐欺です。モンゾ銀行を装っていました。
隣りにいた奥さんは、聞こえてくる会話を怪しいと思っていたらしいのですが、私はこの日ATMにクレジットカードを食べられちゃってるし、フィッシング詐欺のためモンゾに新しいカードを注文したばかりだし、と混乱していたので初めは一切疑うことができませんでした。
今回の電話では具体的な情報を伝えていなかったのですが、念の為モンゾ銀行にチャットで報告し、これは100%詐欺と教えてもらいました。
日曜日のフィッシング詐欺の時に提供してしまった情報を改めて伝えたところ、パスワードと暗証番号を伝えていなかったので、口座自体は安全だし、新しいカードが届けば問題ないとのことです。(ここで安心してしまってはまた被害にあってしまいそうです)
後ほど、かかってきた電話番号をネットで調べてみると、この番号は、ジェームズと名乗る人物がモンゾ銀行を装って詐欺をしていると報告がありました。
先に電話番号を調べればよかったのですが、気が動転していた私は、すっかりジェームズ・モンゾの餌食になってしまったのです。今日のモンゾ・ガールは私だったようです。
殺しのライセンスどころか、銀行のライセンスすら持っていないジェームズ・モンゾにいいようにやられてしまいました。
ちなみにこの日、ATMに吸い込まれたクレジットカードの下3桁は007。不思議な偶然です。
イギリスに到着してから1ヶ月が経過しました。気を緩めているつもりはないのですが、明らかに変なことが続いています。
次はどのうよな形でクレジットカードを失ってしまうのかと、不安な日々を過ごしています。