世界中で物価高が叫ばれており、日本でも光熱費の高騰がすさまじいですね。
イギリスの例にもれず、食品やエネルギー代などガンガン高くなっています。
今回は、ガス・電気を我が家に供給しているスコティッシュ・パワーというエネルギー会社から100万円分のガス代の請求書が届きましたことを紹介します。
少し寝かせてしまった記事ですので、これは、2023年の2月~3月の出来事です。
結論は、もちろん払わずに対応しました。
イギリスに移住していみたい方や留学される方ももしかしたら直面するかもしれませんので、将来のご参考になればと思います!
届いた請求書 4枚 累計100万円
2月中旬にガス会社から大きな封筒が届きました。
いつもは、小さな封筒に請求書が入って届くので何事かと思い、すぐに開封してみると・・・
開けてみると、中には大量の書類と4枚の請求書が。
なんや、これ・・・
しかもそれぞれ別に金額が記載されていたのですが、請求金額は合計100万円を超えていました!
うわっ・・・私の電気代高すぎ・・・?
おそらく重複、でもどれが本当?
同封されていた書類はすべていつもの請求書に関する説明で、同じ請求書のセットが4つ入っている状況でした。
いずれも発行日や支払期限が同じでありますが、説明がないので、4枚の請求書をすべて払えという意味なのか???
よく見ると、いずれの請求書もガスの使用期間が入居した9月から始まっており、それぞれの請求書で請求時点の利用日が異なっていました。
ポイント
- 請求書A:9月末から11月末:20万円よろしく!
- 請求書B:9月末から11月末:22万円はらえや!
- 請求書C:9月末から1月末:25万円やで、すぐ振り込めよ!
- 請求書D:9月末から2月中旬:30万、きっちり耳揃えて払わんかい!
つまり、一番高い請求書を払えばいい・・・のか?
重複して請求しているように見えるのですが、それだったら、一番高い請求書だけ送ってくればいいのに、なぜ4枚も同封した・・・?
まったく理由がわかりません。説明がないから!!
どんなに安く見積もってもガス代月7万円
一番高い請求書は、1,900ポンド(35万円)。
4か月ちょっとでガス代だけで30万円、つまり月7万円って高すぎやしないかい??
ということで、請求の明細をよく見ると、「estimated」になっていました。
日本では考えられませんが、イギリスのガス・電気は、利用者が毎月メーターを読んで会社に提出しなければなりません。
そしてこれをしないと、
「こいつのガス代ってこんくらいやろ、ほな入力したろ(適当)」
とガス会社が勝手に決めてくれます。
その見積もりだと、私のアパートは月7万円もガスを使うのだとか!
これは我が家の通常時よりも10倍高い請求です。
結論 払いません
実は、ガスの支払いについは今のアパートに入居してからずっとガス会社ともめており、不動産屋と大家さんも私の見方になって戦ってくれました。
ガス会社の対応があまりにもひどく、問題は私の入居以前から始まっていましたので、今では不動産屋の担当者が私の代理人となってすべてのやり取りをガス会社とやってくれるという神対応。
田舎の不動産屋の強みですね、メシア様
さっそく、今回の請求書を引っさげて不動産屋に行きました。我が家から徒歩2分です。
入ってみると頭を抱えている担当者。机には請求書の山。
その中に渦中のスコティッシュ・パワーの請求書が。
私が来る前に状況をおさらいしてくれていたのね。さすが!
と思っていたのですが、机の上にあったのは別の賃貸の請求書。
そのほかにもEDFやブリティッシュ・ガスという名が通ているガス会社の請求書が。
「ガス会社とモメてんねん・・・」
と、私以外のテナント(借主)もガス会社とバチバチにやっているようで、
「イギリスのガス会社はどれも最悪や!」
とイギリス人の不動産屋さんがおっしゃっていました。
私の状況を説明すると、
「先週、相手にメールしといたで。やつら、さとぼうのアカウントは一時停止するって言ってたんや。それでも請求書送ってきたんやな・・・とりあえず払う必要はないから無視でええで。」
と陰でいろいろと戦ってくれていました!
アドバイスの通り、証拠の写真などを撮りつつひとまず無視することに。
この不動産屋や大手でななく、地元に1、2店舗しかないローカルなお店なのですが、対応はとってもいいです。
バースに住んでいた時もローカル不動産屋で、こちらも素晴らしい対応でした。
根本的な問題
入居前から続いているこのガス会社の問題。
請求書に登録されているガスメーターのシリアル番号と実際に使っているメーターの番号が微妙に違っているのです。10桁の番号の最後が2と7の違いです。
私は、最初の請求書を見たとき、ガス代があまりにも高いので精査しているときにこの1桁の間違いに気が付きま、即不動産屋に相談しました。
不動産屋と大家さんが過去の支払いを確認してみると、今までずーっとこの間違ったガスメーターに対して料金を支払ってきたとのこと。だーれも気づかなかったのだとか。
私の以前に住んでおられた方は、大家さんのお母さま。
亡くなるまで住んでいらっしゃったようですので、高齢なはず。
請求書のちっちゃい文字の間違いなんて気が付けるはずがありません。
大家さんも遺品整理時に気が付かなかったので、このまま間違ったガス代を払い続けていたのだとか。
これが10月の話で、私、不動産屋、大家さんがそれぞれスコティッシュ・パワーに連絡しても無視したり、電話しても以前話したことが全く反映されていなかったりと数か月も進展がありませんでした。
ウェルカム・トゥー・ユーケー
と不動産屋さんに言われました。
こ、これがイギリス・・・(4年目ですが)
話は大家さんがクレームステージという概念を見つけたことで進展。
大家さんは、すでに監査機関にあまりにひどい今回の対応を報告しており、その事実も添えて、スコティッシュ・パワーに連絡してくれました。
すると、クレームステージという、スコティッシュ・パワー内の偉い人へ直接クレームを言える制度を利用することが可能に。
そこから少しずつ解決に向かっていたはずなのですが、突然我が家に100万円の請求書が届いてしまったのです。
一気に振り出しに戻った感が半端ないですね。
職場の上司にも、そんな話は聞いたことがないと驚かれつつも
ディス・イズ・ユーケー
的なことを言われました。
注意点 無視すると罰金
今回、私は請求書に対して無視を決め込み、無事に不動産屋と大家さんの対応にて解決しましたが、みなさんがこれをマネするのはさらなるトラブルの元になりかねません。
というか私はこれで以前トラブルになっています。
なぜならば、請求書には、「遅延手数料」なるものがあり、
「2週間以内に支払わなかったら1,600円、1か月なら3,200円、その後は裁判な! 」
と支払いしないと追加の手数料が加算される脅し文句が書いてあります。
私の経験は2回あり、
- 現在のスコティッシュ・パワー:最初に届いた請求書が、間違ったガスメーターだったので、ガス会社とやり取りしているうちに、この期間を過ぎ、手数料を請求される→これもクレームとして払い戻しを申請
- 以前のガス代を支払わなくて出廷命令:バースに住み始めたころ、私の入居前のガス代の請求書が届き、不動産屋にどうすればいいのかと何度言ってもなにも対応しなかったので、ガス会社が激怒。裁判の代理人的な会社から出廷するようにお手紙を頂きました。マジでビビりました。。。
いかに放置が危険だということを身に染みて理解しています。
日本に住んでいればまず体験しないであろう事件ですが、イギリス人からすればあたりまえのうちの一つ。
移住を夢見る方、ワーホリを考えている方、このような負の側面があることもお忘れなく。
これも含めて経験ですかね?笑 いや、ないに越したことはない!