MBA キャリア

クラスメイトからヘッドハンティング?? ドバイでのコンサルタント

2022年6月26日

現在、卒業論文(修論)の一つであるグループプロジェクトを進めています。

クライアントとのミーティング後、初めてグループでのミーティングが開催され、やっとこさプロジェクトが進み始めました。

メンバーのうちの一人から、とっても嬉しいお言葉をいただきましたので自慢します。その前にこのプロジェクトの不満から♡

努力しない、これがバース大学MBAだよね

冒頭の文章で少しおかしいことを書きました。

このプロジェクトは、クライアントとなる企業がおり彼らが抱えている問題を、グループがコンサルタントとして解決していくというもの。そのプロセスの中で当然、クライアントとの対話が最も重要になってくるのですが、私たちのグループは、クライアントとの初めてのミーティング前には一切議論などをせず、質問なども作らないまま臨みました。

当然ながら薄っぺらい会議でただただハローと言って終わる始末。その翌日、大学が指定したこのプロジェクトのアドバイザー(教授)とのグループ面談があり、そこで、私のグループのメンバーは何一つ調査をしていないことが判明。そのとき、ブチ切れて

さとぼう

クライアントがいるのだから、最低でもウェブサイトをみるとか調査したほうがいいんじゃないっスか??

と詰めましたが、それ自体意味がないのでこの時はすぐに黙りました。

その後、メンバーが、

MBA学生

怒ってるのか? ツンツン

と聞いてきましたが、その時はもう冷静になっており、

さとぼう

変な態度取ってごめんっス。完全に自分が間違ってたっス。このクオリティがバース大学MBAの学生だってことを忘れて、あなたたちをビジネス・プロフェッショナルとして見てしまっていたっス。真剣に取り組むも取り組まないも、学生だし、自分で決めるべきなのに、こちらの考えを押し付けてしまって申し訳なかったっス。

と謝罪。(まだ怒っていますね笑)

私のグループメンバーは、これまでのモジュールでとても評判の悪い人も含まれており、そもそも遊び呆けていた人と私とは感覚が合いません。MBA卒業時に今までを総合した成績が発表されるのですが、これを気にしている人もいれば、卒業さえできればいい、という学生もいます

私は、はじめの3か月で成績がボロクソだったのでいい成績での卒業はあきらめていたのですが、年明けから勉強にあけくれ、どのようにレポートを書けば成績がよくなるかを研究し関連書籍などにも手を出し始めたところから成績が上がるようになり、現時点であとちょっとでいい成績で卒業できるレベルに挽回できました。ですので、いい成績が欲しいのです。クラスで一番英語ができなかった私が、英語の論文を書いて成績上位に入った証明が欲しい・・・(バース大学MBAは試験がなく、すべて英語の論文で成績がつけられます)

しかし、今回のグループは、卒業できればいい派が多数。すでに

MBA学生

7月は旅行三昧でバースにおらへんわ~ ヘラヘラ

なメンバーもいます。

また、アジア人コミュニティ(インドを除く)で、こいつだけは一緒にやりたくないランキング堂々1位の学生も我がグループです。私は初めてのミーティングで既にこの学生にキレています。

と、散々なグループ分け。。。残念です。

ワイは真剣にやりたいんや

さて、初回のグループミーティングがオンラインで行われた後、私がのほほんと就活の面接準備をしていると、突然、グループメンバーから連絡がありました。

MBA学生

すまん、ちょっといいか?

さとぼう

いいよー

と電話してきたのは、MBA留学前はコンサルタントとして働いていた中東出身の学生。

(彼もアジア人コミュニティでは評価低め。ちなみに私も一部のアジア人から嫌われていました。理由は他のグループ決めの時に裏切ったから。でも先週対面で話し、和解?しました。ホッ。その裏切り行為はこちら:起業の準備(授業)

MBA学生

今回のプロジェクト、ワイは真剣に取り組みたいんや。今までの経験も活きるし、今後コンサルタントとして働くのにも勉強になるからな。ほかのメンバーも優秀だけど、さとぼう、お前の力が必要なんや!

さとぼう

お、おう

と熱い気持ちをぶつけてくれました。確かに彼はコンサルタントのバックグラウンドがあり、11月にあったコンサルティング・プロジェクトでは脅威の80点という成績をたたき出しており、やる気さえあれば十分高い成績をとれます。

さとぼう

正直、このグループで真面目に取り組むのはバカバカしいと思って適当にレポート書いて終わらせようとしていたけど、そう言ってくれるメンバーがいるなら、こちらも真剣に取り組むっス。

ということで、味方ができました。その後、

MBA学生

個人的な話なんやけど・・・

と話はあらぬ方向に進むのでした。

ドバイこーへんか?

MBA学生

正直、お前はクラスの中でいっちゃん尊敬してんや。もちろん、ほかにも優秀な学生はおるけどな。お前の調査やプレゼンの仕方とか、見習うことばかりや。いつも勉強してるし、その姿勢は他の学生にはあらへん。

さとぼう

(デレデレ)

MBA学生

卒業後はどないすんや?

さとぼう

イギリスに残って2年は働きたいっス。仕事見つかればの話だけどね!!!

MBA学生

中東興味あらへん?ドバイとかめっちゃいいで。税金かからへんし、給料高いし、英語でビジネスするし。どや?コンサルやろーや

(彼は中東出身です。)

さとぼう

ド、ドバイ・・・考えたことなかったっス。とても面白そう。でも、奥さんも自分もイギリスが気に入っているからあと2年はいたいなーと。VISAもらえるし。

MBA学生

ほな、2年経ったらまた意見聞かせてーな。それまで連絡とりあうで!ええな?

さとぼう

イエッサー

ということで、ドバイで働かないか、とお誘いをしてくれました。うれしい!ただし・・・

さとぼう

(彼は勘違いしている・・・私のことが勤勉に見えたのだろうが、裏を返せば、それは私の生産性が低いということだ・・・!!ほかの学生よりも理解力が低いのを勉強時間で補っているだけなのだ・・・ククク)

この一年を通じて、自分の理解力のなさにあきれてしまいます。ほかの学生が1時間で理解できるものを私は3時間かけているようなイメージ。「self study」として割り振られた平日、私はその名の通り自習に充てて授業の復習をしている間、ほかの学生は「旅行 フィー!!!」な生活をしており、指をくわえながら彼らのインスタの更新を見る日々でした。

ですので、なおさらいい成績を取り、入学当初明らかに私よりもずっと勉強(少なくとも英語)ができていたクラス全員を、勉強時間(+勉強戦略)という武器でどこまで追い付き・追い抜くことができたのか、証明したいのです。アリとキリギリスですね。

さとぼう

自分がキリギリスになれる分野を探すべきだ・・・

という結論には至っているのですが・・・

サンクコストです。

イギリスののどかな風景が魅力的。ドバイにはないんだろうなー。

MBAお勉強 -サンクコスト-

ここで、ちょっとした知識を共有します。MBAで習ったものですが、とても一般的な概念です。それは、

Sunk Cost(サンクコスト:埋没費用)

今まで、投資したもの(お金、時間、労力)がもったいなくて、そのプロジェクトが失敗するとわかっていてもやめられないこと。

その例でとっても有名なのが、ヨーロッパで開発されていた「コンコルド」という超音速飛行機。イギリスとフランス政府がめっちゃ投資していたけれど、燃費の悪さとか、そんなに需要ねんじゃね?な疑問を見て見ぬふりをし、投資した金額が莫大になったため後に引けず開発・運航を続けた結果多額の赤字を生み出してしまったものです。

そのほかの例で言えば、

さとぼう

ワイ、この勉強に1000時間かけたんや!このまま続けるで!

お前それ効率悪すぎだろ。勉強向いてないで。自分に合った仕事とかみつけーや。

MBA学生
さとぼう

ぐぬぬ。。せっかくここまで頑張って、努力して勉強したんだから最後までやるんや!頑張ったプロセスに意味があるんや!!!

・・・完全に今の私です。

もっとわかりやすい例で言えば、1万円した野外コンサートのチケット、当日は超暑い(もしくは寒い)ことがわかり、行ったら確実に不快な思いをすると理解したうえで、もったいないからコンサートに行く、といった具合。

サンクコストには十分お気をつけください。


グループ・プロジェクトは、MBAを卒業するまでの大きな課題です。韓国の学生とよく話をしており、こればっかりはコントロールできないから、個人の課題で頑張るしかないよねー、という結論に至っているほどです。

MBA志願される皆様、思った以上にグループ・プロジェクトは大変ですので、お覚悟を!!!(韓国、中国、タイの学生だけのグループの時は最高ですがね!)

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