イギリスの大学や大学院を卒業後、そのままイギリスで就職を目指す方は、NIナンバーというものが必要になってきます。
日本で言うとマイナンバーのようなもので、就職するときに必ず提出しなければなりません。アルバイトでも絶対に必要です。
最近、取得方法が大きく変わり、手続きがとっても簡単になりましたので、NIナンバーについて共有しますね。
早めに取得しよう
私も現時点では全く必要ないのですが、MBAのキャリアチームにこのNIナンバーについていつ取得すべきか聞いたところ、
早いに越したことないやろ!アホか
と教えてもらいましたので、3月末に申請しました。
NIナンバーとは、National Insuranace Number のことで、国民保険番号との訳。給料を支払う企業は税金の関係上、従業員のNIナンバーを把握する必要があるので、仕事を申し込む人は、必ずNIナンバーが必要になります。
つい先日も、MBAキャリアチームから、インターンへの参加にあたっては必ずNIナンバーが必要になるから、参加したいなら絶対に9月までには取得しているようにアナウンスがありました。
何気に、全体の前でNIナンバーについて触れるのは初めてだったのですが、NIナンバーとは何ぞや的な説明一切なく、知っていて当たり前のように扱われていました。
無料で取れます
企業からの派遣でMBAに参加し、インターンなどをしないでそのまま帰国する人はNIナンバー不要です。利用することは一切ありません。
ですが、イギリスに残りたい人は、政府のウェブサイトから申請する必要があります。
なにかとお金を要求しているイギリス政府ですが、なんとNIナンバーの取得は無料でできちゃいます。めずらしい!太っ腹!
しかも、つい最近まではイギリス人との電話や面接が必要だったのですが、今ではオンラインで申請を完了できます。
以下のサイトの緑色の「Apply」を押し、生年月日などの情報を入力していきます。
Apply for a National Insurance number(イギリス政府サイト)
最後に、パスポートの写真部分を広げて、自分の顔の横に並べた写真を自撮りすれば申請完了です。
超簡単!15分かかりません。
2週間ちょっとで到着
申し込みを完了すると、「8週間以内には発行してやるから、大人しく待っとけや」といった確認メールが政府から届きます。2か月もかかるのかと思いきや、なんと、2週間と2日で届きました。
メールなどの連絡はなく、郵送で、NIナンバーが記載された手紙が届きます。日本のマイナンバーとは違って、カードではありませんでした。この手紙をなくさないようにしないと!
ちなみに、私よりも1か月前に申し込みをした奥さんの、申し込み完了メールには、「コロナやから16週間かかるで。文句言うな」と、とんでもない期間が記載されていました。
私が申し込んだのは、奥さんが申し込んで4週間後、そして8週間以内に届く、つまり奥さんの12週間目までには私のNIナンバーが来るということになります。届く順番が逆転するようなアナウンス。
しかし、さすがに奥さんのNIナンバーは私のものよりも早く届きましたので、
さすがイギリスですわ・・・やってくましたのね
とイギリス文化をしっかりと受け入れていました。
ただし、これはあくまで私たちのケースですので、みなさんは絶対にぎりぎりに申し込まないようにしてくださいね。MBAのキャリアチームも、
数か月かかるから、今日申し込みしろや。9月になって、もってへん、なんてこと言ったら、マジでディサポインテッド(失望する)やわ
と釘をさしていました。
取得して損するものではありませんでしたので、MBAを合格された方は念のために早めに取得してみてはいかがでしょうか?
こういう手続きが全部オンラインでできることもイギリスのいいところですね。そのほかの行政手続きでもわざわざ市役所などに行ったことがありません。オンラインで住民税の登録(免除登録)できますし。最高!