
私は私費でMBAに留学しており、会社に留学制度がないため、私費留学するには会社を辞めなければなりませんでした。
すでに家族もおり、安定した会社を辞めてまで再度大学に行くことは果たして正解なのか?
今感じていることをまとめてみようと思います。
目次
未来が予測できなくなる= 自分で未来を変えやすくなる
一番は、安定した生活ではなくなり、1年後の未来すら予測できない状態に陥ります。MBAを卒業した後は、現地で就職できるのか、日本に帰らなければならないのか。たとえ現地で就職できたとしても、それは今住んでいるバースなのか、ロンドンなのか、といった不確実性が、会社勤めよりも何十倍にも膨れ上がります。
一方で、その未来は自分の力でどんどん変えられる可能性が高く、努力次第で結果が変わりやすいというのが、会社を辞めてMBAに行く魅力でしょう。
現地就職しても、Graduate VISAが切れるその2年後はどこに住んでいるのかもわかりません。家計的にもぐっと不安定になります。
我が家は、この期間中に子供を持つことをあきらめました。私たちは超人ではありませんので、移住、勉強、就活、子育てといったすべてのことをうまくこなすことはできないと認識しており、この不安定な生活を子供と共に乗り切るのは不可能という判断です。
会社勤めであれば、基本的に数年後の自分は想像できますし、おそらく住んでいる場所もほとんど変わらないはず。MBA私費留学に比べれば圧倒的な安定を享受できます。
辞める以外に選択肢はなし
残念ながら前に働いていた会社には、元々MBA留学制度はなく、また私費で留学する間に席を残すことや留学中に休職することもできないルールでした。
ですので、MBAの留学をしたくても会社を辞めるしか方法がないため、大きな決断が必要になります。
入社した時はバリバリの理系で「MBA」という言葉すら知らず、同じ会社に40年勤めてそのままリタイアすることしか想像していませんでした。特に公務員のようなとても安定している職場でしたので、元々公務員志望だった私にはピッタリな会社だったのです。(独立行政法人のようなところです)
ところが、働いているうちに私の中で会社に所属していることの重要性が薄れ、ロンドンでの勤務を通じて再びイギリスで働いてみたいという気持ちが大きくなったのでMBAを目指すようになりました。このときすでに会社を辞める決断をしていたのだと思います。
そして、いざ大学から合格をもらったら翌日には退職の意思を伝え早々に会社を辞めてしまいました。ただし、これは合格をもらったのが7月末で9月末から授業開始のため速やかに退職や行政手続きをしないと間に合わないため、すぐに辞めたのです。
といっても、元々いた職場ではできないような仕事をしたかったので、辞めることは全くためらいがなかったのが本音。もし留学制度があったとしても元の会社には戻らないことは確実でした。
会社を辞めてとても後悔・・・
していません!
全く後悔していないのです。それどころか、ここ3ヶ月の濃密さを味わえるだけで、会社辞めてまでMBA留学して本当によかったと思っています。
もちろん、MBA留学修了後に就職が決まらなければ無職になりますし、セコセコ貯めたわずかな貯金が尽きてしまえば日本に帰って1から就活しなければならない、とても先行き不透明な状況です。安定を求めていた20代前半の頃の自分からは絶対に想像できない道を歩んでいます。
知り合いの起業家の方には、
「男は30歳過ぎると人生を見直す時期が来る」
と教えていただき私もまさにその状況だったようです。その起業家の方も30代前半でイギリスで会社を立ち上げています。ちなみにその方はもうすぐ70歳ですが今でも現役バリバリでイギリスと日本を飛び交いながら働かれています。私にとっては、素晴らしい人生の先生です。
就職できなくて、収入がなかったらどうしようという不安や徐々に減っていく通帳を眺めることしかできないというもどかしさもありますが、

会社辞めなきゃよかった・・・
という発想はまったくないので、安定大好きだった過去の自分からすると信じられない気持ちの変化です。
おそらくこの変化は、先程の先生や、ロンドン駐在時代に出会った人たち、そして自由に生きたいとする奥さんの影響が大きいと思います。
ちょっと気になったのが、企業年金がすべて0になってしまったこと。なんでも10年間は勤めないと年金としてもらえず、一時金として返ってきてしまうのだとか。まあ、どうでもいいことなんですけど。

重要なのは家族の同意・応援
奥さんは、2年間のロンドン生活を経て

イギリス最高ですわ!ぜひまた住みたいですの。
というくらいイギリスを愛しており、MBAの留学に肯定的でした。
奥さんは学生時代に英語を全然勉強してこなかったタイプで、ロンドンでの生活の前は、This is a pen. は知っているけど、What is this? のような疑問詞は知らない状況でした。
そこで、中学英語の問題集を買って一緒に勉強し、日本にいる時に英会話に行き(60万円くらい自腹で払いました。会社は家族の支援はしてくれません)、ロンドン駐在中も現地の英会話学校に行ったり(30万円くらい。これももちろん自腹。)して、徐々に英語をマスターしていったのです。
ちなみにこれらの英会話や学校代は自費です・・・会社は配偶者の英語代を出してくれないので。
帰国後も自分で英語学習を続け、なんとTOEIC 800点まで取ってしまいました。
ここまで英語を頑張っていたので、MBA留学を相談したときも嫌がるどころが、

またイギリスで生活できるのですね!やっふーー!!!
ととても喜んでいました。
もしここで奥さんが「子供欲しいからヤダ」とか、「日本にいたい」とか、「会社辞めて就職できなかったらどうするの」とかの反対をするタイプの人だったら留学は厳しかったと思います。
双方の両親には、MBAを目指していたことは伝えていなかったので、

突然だけど、あと2ヶ月で会社辞めてイギリスに留学するっス
といきなり伝えた時は驚いていましたが、お互いの両親のだれも反対はせず、むしろとても応援してくれました。

うれしい
これも30過ぎてからMBA留学をするには重要なポイントです。特に私の父はよく子供たちの将来を気にしていたので、安定した会社を辞めることは反対かなーと思っていたのですが、逆に留学することをとても楽しみにしてくれました。
年金や税金の支払いについて、渡英後でも日本での手続きが必要でしたので、両親にお願いできることはとても助かっています。
煩雑な手続きが待っている
会社を退職したのは今回が初めてで、こんなにも大変だとは思いませんでした。
- 上司の威圧
会社を退職するにあたって普通に、

辞めます
といえば、「OK~」と返ってくるかと思っていたのですが、なにやら大事のように捉えられ、一度「保留」という形で待ったがかかりました。といっても法律上、14日前に申し出れば辞められるので、待ったかけても意味ないと思ったのですが、円満退社に近づけるため、文句は言いませんでした。
私は、合格通知をもらった翌日には退職の意思を伝え、その次の週からは、有休消化に入らないと退職日までに有休が使い切れないようなギリギリの状況。結局、翌日には会社の偉い人を含めて、承認していただき、無事に会社を辞める宣言はできました。
- 年金の受給資格を失う
私は会社に8年くらいしか務めておらず、10年に満たなかったため、かつ次は企業で務めるわけではないので、今まで会社で入っていた年金については受給資格を失ってしまいました。10年務めているもしくは、転職であれば引き継ぐことができたのですが、これらの条件を満たさなかったため、今まで払った年金を返還してもらいました。今でも日本の国民年金は海外移住者として毎月払い続けています。これは義務ではありませんよ。
- 住民票の抹消
MBAに限らず、ワーキングホリデーや駐在する方も該当しますが、役場に海外移転の届け出と住民票を抜くことをしなければなりません。同時に、住民税をその年の年度末分まで一気に納税することも必要です。マイナンバー・カードを持っている人はそれを役場に返却しましょう。めんどくさいです。
※追記:MBA卒業後に追記しています
地獄の就活が待っている
会社を辞めるということは無職になるということ。
バース大学MBA程度の大学レベルでは、就活はクラスメイト皆地獄です。
まずろくなところに就職できないという覚悟が必要。一方で、バース大学MBAのホームページやキャリア担当者、宣伝担当者は甘い言葉ばかり言って、年収1000万円以上余裕、就職は引く手あまたと言ってきますのでご注意を。現実は全く逆です。
そもそも、イギリスの企業は優秀なイギリス人を雇用すればVISAのスポンサーシップも必要ないですし、元から英語ネイティブかつ英国文化の理解していますので、外国人を雇うメリットがありません。MBAを持っていても、ロンドン・ビジネス・スクールのトップ校を始め、数多くあるMBAの卒業生の1人にすぎませんので、MBAブランドとしての競争力は皆無。
現地就職は本当に大変ですので、ほぼ給料が下がる、大企業なんて就職不可、VISAスポンサーシップはもらえたら奇跡、という認識が必要。これが会社を辞めてMBAに行くということです。
ちなみに会社を辞めないでMBAに行ければ、この就活の期間は遊び呆けられますので、そういった方はバース大学MBAは超おすすめ!!
そのほかMBA受験にお勧め記事はこちら
- MBAに必要なTOEICスコアは?(2021年10月11日)
- IELTSの単語をマスターする方法(2021年10月24日)
- 英語のリーディング力を上げる方法 - 多読編- (2021年11月15日)
英語学習に役立つ情報を共有していますので、ご参照いただけますと幸いです。
将来の不安はあるものの、全く会社を辞めたことは後悔しておらず、いい精神状態を保てています。
今の会社に100%は満足していない方は、脱サラしての留学も考えてみてはいかがでしょうか?