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バルト三国の旅 ~2日目:リトアニアを歩きつくす~

6日間にわたるバルト三国の旅の2日目です。

2日目と3日目はリトアニアの首都ヴィリニュスに滞在し、4日目の早朝にラトビアの首都リガに戻ります。

ですので、朝から夜までずっとフリー。

なのですが私は基本的にその日の予定は前日や当時に決めるタイプなので、とりあえず有名そうなスポットを回ることにしました。

2日目のスケジュール

  • バスでラトビアからリトアニアに移動
  • 中央駅でコインロッカー探し
  • 歴史博物館:Museum of Occupations and Freedom Fights
  • 街のお散歩:ゲディミナス塔
  • 夕食

長距離バスでリトアニアへ

朝6時半にホテルをチェックアウトし、リガ(ラトビアの首都)のバスターミナルに向かいます

幸い、ホテルはバスターミナルから徒歩10分の距離ですのでとぼとぼと歩いて向かいました。

さとぼう

閑散とした朝のリガを歩きます

さて、今回の大移動でお世話になるのは「LUX Express」という長距離バス

https://luxexpress.eu/en/

バルト三国の各都市とポーランドをつないでおり、非常に便利です。

バスによっては、「Relax」シートが用意されており、今回はこのリラックスシートを往路・復路共に予約しました。

リガからヴィリニュス行きの価格はRelaxシートで片道€28(4,500円)です。スタンダードシートが€18ですので、差額は€10(1,600円)となります。

さとぼう

約4時間の道のりなので、ここはリラックスを選択っス

購入は上記のURLからオンラインででき、以下のように座席を選ぶことができます。

購入後、登録したメールにQRコード付きのチケットが届きますので、これをバスに乗る際に運転手さんに見せるだけでOK.

バスチケットのまとめ

  • 長距離バスで直行便あり:LUX Express
  • 価格はRelaxで€28、Standardで約€18
  • リガ⇔ヴィリニュス は約4時間

バス停は、リガ中心地の南東側にある、「リガ中央市場」の隣です

早朝ですが、ちらほらとバスを待っている人がいます。私のバスは「1」ターミナルですので、一番端っこ。

既にはバスが到着していました。

ですが、周りにだれもおらず、運転手さんすら見えないので・・・

さとぼう

もう乗ってもいいのかな・・・ソワソワ

とあたふたしていると、中から運転手さんが出てきました。すかさず近づいてチケットを見せ、乗車成功。1番乗りです

バスを先頭から後方に向けてみたときの写真。奥に赤いカーテンがあり、その先が我らの「Relax」シートです。

定刻通り出発し、数人の乗客と共にリトアニアの首都、ヴィリニュスに向かいます。

この日は本当に天気が良くて、外の景色も最高です。

緑の大草原や、

金色の野原が見えたりしました。

さとぼう

中でも一番驚いたのは、「木」です!

ラトビアの木は、ものすごくまっすぐに高く成長しており、日本ではまず見ることができない光景に出会えました。

この美しい木々を見て、

さとぼう

木のなんかしらのお土産を買おう

と決心したのです。

中央駅のコインロッカーを利用

午前11時にリトアニアの首都、ヴィリニュスに到着。

バスターミナルから、お隣の中央駅に向かいます

こちらはバスターミナル
こちらが中央駅

リトアニアではホテルではなく、Airbnbという民泊を利用することにしており、利用する部屋のオーナーから

「荷物の預入はやっとらんで。駅のコインロッカー利用してな

と事前に連絡がありましたので、コインロッカーがある駅に向かいます。駅の建物に入って左手側に大量のロッカーが。

さっそく預けようとしたのですが、ここで問題が

コインロッカー:「現金のみやで。カード?なにそれ?」

と、現金のみ、しかもおつりが出ないのでコインのみしか利用できません。

さとぼう

そもそも1ユーロすら持っていないんだが・・・

欧州の国に行く際は、ほとんどがカード決済で済むため現金を一切持ち歩いていおらず、まずはユーロを手に入れることから始めないといけません。

ちなみに、私が使っているMonzoというイギリスの銀行は、ユーロで決済をしても手数料がかからず、リアルタイムの実際のレートを反映して勝手に両替してくれるのでお勧めです。

よくある日本の銀行系の、謎の高額レートでの手数料上乗せ決済ではないので、めちゃめちゃ便利です。

幸い、駅にはATMがあり近くにコンビニもありましたので、最安値のお菓子を買って現金決済に。有人のレジに進むと、

定員さん「それだけなら無人レジ使えや」

とのこと。ですが、私が持っているのは10ユーロ札。これを機械で決済すると、5ユーロ札がおつりに含まれてしまい、私が欲しいコインが手に入りません。

さとぼう

私、欲しい、コイン

と拙い英語で対抗したのですが、伝わらず。定員さんは品出しに戻ってしまいました。

仕方がないので、自動レジで現金を投入し決済するも、やはり5ユーロ札が。先ほどの定員さんに、5ユーロ札を見せつけて

さとぼう

私、欲しい、コイン

と繰り返すと、レジにて1ユーロのコイン5枚に交換してくれました。その時、

さとぼう

(買い物しないで、はじめから10ユーロをコインに両替してもらえばよかった・・・)

と変なことを考えそうになりましたので、思考停止し、

さとぼう

サンキュー!

と言って立ち去ったのです。

さて、お待ちかねのロッカーの利用です。

操作画面はデジタルパネルで、な、な、なんと右下に「日本語」の文字が!

右下に「日本語」があります
さとぼう

もちろん、日本語を選択っス

これだけで、リトアニアのことを好きになりました。第一印象って大事。

まずは、荷物を適当なロッカーに入れるとのこと。

空いているロッカーに荷物を入れ、扉を閉じます。

ロッカーは一定時間ロックされ、その間に急いでパネルに向かい、そのロッカーの番号を入力し1ユーロコインを投入すれば利用できます。

施錠時にとりあえず€1コインを入れます
このレシートが発行されて、預入は完了!

5~6時間利用するつもりだったので、実は、最初に1ユーロではなく2ユーロのコインを入れてみたのですが、その場合は認識されず、ただただ2ユーロが吸い込まれたのでした。

皆さんはちゃんと1ユーロを入れるようにしてくださいね。

荷物を取り出すときにレシートの一番下の6桁の番号を入れて、不足分の料金を支払うとのことです。

リトアニアの近代史を学ぶ

一通りの作業を終えて、やっとこさ観光スタートです!

まずは、

Museum of Occupations and Freedom Fights

(リンクはグーグルマップ)

というリトアニアの歴史を学べる博物館に向かいます。

この博物館は中央駅から結構離れているのでバスで移動すること。

前日、ラトビアのバスアプリは利用できなかったのですが、リトアニアのアプリ「Trafi」は問題なく登録して利用できることが判明。

バス1回あたり0.65ユーロ(≒100円)で利用できるのですが、アプリの最低決済額が5ユーロなので、1回ずつ買うことができません。ですので、8枚のチケットを買うことにしました。

さとぼう

2日間で8回もバス乗らないっす・・・

と当初の予測の通り、4回しかバス乗りませんでしたので、半分のチケットは未だに未使用で手元に残っています。

中央駅からバスで15分、博物館に到着しました。

入口です。あまり大きくはありません。

さて、博物館は、リトアニア語に加えて英語の解説も充実しており、余すところなくすべてを読もうと頑張ってみました。

この博物館は、第一世界大戦から、第二次世界大戦、それらの戦後、リトアニアの独立までの記録を展示しています。

結果2時間以上滞在し、何となくですがリトアニアが歩んできた悲惨な道がわかったのです。

しかし、この英語の解説の中に繰り返し出てくる言葉「deportation」というのが意味が分かりませんでした

日本語では「追放」という意味らしいのですが、文脈的には、ソ連政府がリトアニア人をリトアニアから追放した、ようなことが書かれており

さとぼう

なんで?リトアニア人をリトアニアから追放するの?

といった根本的なところに疑問がありました。

後から調べてわかったのですが、ソ連政府が、急にリトアニア人の家にやってきて

「君たちは今から1時間以内に支度をし、未開の地の開拓民になります」

といった具合で無理矢理ソビエトの辺境に連れ去ったのでした。追放された先は、極寒であり多くの子供や老人がなくなってしまったとのこと。

しかもこれが第二次世界大戦後に起こっていたということで驚きです。

街のてっぺんに向かう

いろいろな知識を詰め込んだ後は、散歩しながら「ゲディミナス塔」という、街の小高い丘の上に立つ塔に向かうことにしました。

朝から素晴らしい天気でしたが、道中急に雨が降り、カフェに逃げ込むことに。

本屋に併設されたカフェで1時間くらいネットサーフィンを楽しみました。

お世話になったカフェはこちら:Depeche coffee

このカフェには、日本の商品もたくさんあり、コーヒー好きの日本人としては何ともうれしい気持ちに。

そんなこんなで、お店を出て20分くらいあるいていると、目的地の塔が見えてきました。

最も近い道は、整備中で閉鎖されていたため、回り込んで登っていきます。€1で乗れるリフトもありましたが、せっかくなので歩くことに。

ぜーぜー言いながらやっとこさ付きました。

そこから見える景色がこちら

さとぼう

魔女の宅急便の世界観や

オレンジ色の家々が日本とまったく違う景色であり、魅力的です。イギリスとも違った街並み。

10分くらい景色を堪能して、下山。結構いい時間なのでバスでホテル近くのレストランに向かいます。

リトアニアのバスは、触覚みたいなものが電線に向かって伸びて接触し、バスはそのまま接触させながら走っています。初めて見た!

とてもおいしい料理

ホテルから徒歩1分の所にあった、Chačapuri @ Sodų gatvėというレストランに行きました。

勝手にリトアニア料理だと思っていたのですが、後から調べてみると、なんとジョージア料理とのこと。

当時はそのことを知らなかったので、

さとぼう

リトアニア料理ってどれっすか?

と、堂々と定員さんに聞いてしまっていました。恥ずかしい。

さて、注文を済ませてまずはビールをいただきます。

カールスバーグのノンアルコールをゴクリ。

店員さんが、リトアニア料理としてお勧めしてくれたスープと「ハチャプリ (Khachapuri)」というチーズ入りのパンを注文。

リトアニアのみんながよく食べるというスープ
(おそらく店員さんが気を遣ってそう言ってくれた。だってジョージア料理だもん)
ハチャプリというおいしすぎるパン。

料理はどれもめちゃめちゃおいしく、どれも日本人には絶対にうれしい味でした。

特に、スープはうま味もたっぷりで、ハチャプリは日本のレストランでは出てこないような大量のチーズが隠れていました。

さとぼう

具材をケチらないところがうれしいっす

とはいいつつも、スープには、パンと春巻きみたいなものまでついてきたので、ハチャプリは半分くらいしか食べられませんでした。すると店員さんがピザを入れるような箱を持ってきてくれ

「持って帰れや」

お持ち帰りさせてくれたのです。

料金は、全部で€22(3,500円)だったでやっぱりイギリスと比べてめちゃめちゃ安いです。(もちろん日本よりは高いですよね)

と大満足したところで、本日の宿に向かいました。

とってもきれいなお部屋

今日から2泊お世話になるAir bnbの部屋はこちら。

キッチン付きの1ルームです。ベッドがありませんが、壁に縦に収納されており、それを引っ張り出して利用します。

さとぼう

綺麗すぎや!

と感動していたのですが、残念ながらエアコンがなく、日中30度くらいありましたので、日が暮れるまでは結構な地獄でした。


ここで、2日目の旅行は終わりです。長距離移動もあり、なかなかタフな1日でした。

3日目は丸1日リトアニアで過ごします!大型スーパーでの物価調査が一番の魅力ですよ!

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