MBA 生活

売れてるビスケットはどれ? MBA流マーケティングの勉強方法

2021年10月9日

金曜日は週3日の授業のうちの一つ「Marketing strategy(マーケティング戦略)」の授業でした。

この授業では、具体的な企業のマーケティングを紐解きながら、自分だったらどうするかということを考えて、マーケティングの能力を高めていきます。

ビスケットを分析してマーケティングを知る

午前の授業は、イギリスのスーパーに売っているビスケット7品を、そのパッケージや価格をヒントに製造者がどのようなマーケティングをしているかをグループで分析しました。

今回の検討対象になったビスケット達。1品はほかのグループに持っていかれてしまって品切れです。ちなみに、この中のオレオはThinsという薄いタイプのもので初めて見ました。そしておいしかった

・・・私の辞書では、これらは「ビスケット」ではありません。オレオはかろうじでビスケット感がありますが、その他はキットカットみたいのだったり、スニッカーズの小さいやつでした。イギリスのビスケットとはなんぞや??

戯言はさておき、ビスケット市場は、基本的に子供の消費に支えられていること、つまり子供をターゲットにしたマーケティングをしている企業が多いことがパッケージから伝わってきます。一方で、オレオのパッケージは大人向けですね。シンプル・クール!

私のグループは、中国、台湾、ボツワナ共和国からのクラスメイトだったのですが、ここで大きな問題が!!

写真に写っている商品のうち、みんなオレオしか知らないということが判明

グループ・ディスカッションのテーマに、この商品の中でどのビスケットを買いたいか?というテーマがありましたが、当然、見たことも聞いたこともないビスケットを選ぶことができず、オレオ一択になってしまいました。

そのほか、面白い事実も。ほかのグループは、南アフリカ、香港、インドといったコモンウェルスやイギリスと歴史的に深い関係にあった国出身者ばかりで、どのビスケットにも精通しているということ。

日本でほとんど見ることのないビスケット達でしたので、イギリスとの国際的な関係の薄さが明白になってしまいました。

せっかくですので、それぞれのビスケットのリンクを貼ります。もし日本で見かけたらお試しあれ。

Caramel Wafers

Rice Krispies

Club Orange

Penguin

Barny

Oreo thins

Timeout

クラスのなかで、見てて楽しいもの(Fun)は、Rice Krispiesに、美味しいもの(tasty)は、Rice Krispies、Oreo、Club Orangeの3つが選ばれました。(みんなで試食して決定)

予習が大変だった午後の授業

午後は、予習必須だったViagraの企業戦略。この予習は、Viagraの誕生、その他の類似品2製品の売上分布、そこから、Viagraが圧巻している市場に、Cialisという企業がどのように参入し、成功を収めたかという26ページにも及ぶ論文を読み、自分だったらどのようにマーケティングの戦略を立てるかというもの。

予習を始めたとき、Viagraが何かわからず、「ヴィアグラ」という製品が、ED(Erectile Dysfunction)という市場で成功したのだ、とは理解できたのですが、製品やED市場というものがさっぱりわかりませんでした

このViagraというものは、現在コロナのワクチンで有名なPfizer(ファイザー)が開発したものなので、何かすごい薬かとは思ったのですか、なんのことやら・・・

そこでそれぞれの単語を意味を調べたところ、Viagraは「バイアグラ」、ED(Erectile Dysfunction)は「勃起不全」だったので、これでやっと今回の論文の趣旨がわかりました。

正直、このようなトピックを授業で取り上げるとは思ってもいなかったので、始めに読んだだけでは英文が理解できなかったのです。

授業では、ファイザーのバイアグラが大成功を収めている市場で、Cialisという企業が同じくED(勃起不全)の薬をどのようにしてこの市場で成功させたのかを、詳細に解説してくれました。

バイアグラは薬の持続時間が3~4時間、かつ使用前に食事制限や心臓病などの持病の制限がありますが、Cialisの薬は、持続時間36時間で食事や病気の制限がない(もしくはゆるい)とのことです。メリットばかり。

しかも、Cialisは、バイアグラがターゲットにしていた40代以上の男性ではなく、それよりも若い世代やパートナーへのマーケティングを強化し、地域によってはバイアグラのシェアを奪うほどまで成長したとのこと。

男性は病院に行きたがらないので、パートナーへの宣伝が効果的だとさ。

バイアグラはマーケティング戦略を学習するとてもいい例でした。


今週は授業が始まった初週だったので、これでやっとバース大学のMBAの授業ペースが掴めました。

はっきりいって、予習の量がえげつないです。毎朝、7時には家をでて図書館で朝勉してから授業を受け、夕方も授業後図書館に直行しています。

英語の壁はまだまだありますが、少しでも早く慣れ、自分の考えを自由に表現できるようにしなければなりません。

あと、イギリスのビスケットの定義を理解しないといけないかも・・・

-MBA, 生活