今年のバース大学MBAの学生は、半数以上がインド出身で彼らはとても社交的です。
一方でインドを除いたアジア出身の男性は私を入れて6人。この6人がもれなくシャイなのです。
このままでは、何も発言しないで1年間が終わる可能性もあり、危機感を抱いた1人のシャイ・ガイが、このシャイどもを集めて親睦を深める会を開いてくれました。
夜のバーでしっぽりと
企画してくれたはクラスメイトはもちろん、シャイ・ガイ。選ぶお店もシャイ・ガイの心理を理解しています。
出身地は、韓国2人、中国1人、台湾1人、タイ1人、そして日本1人(私)です。
年齢は、30~40歳で他の地域からの学生と比べると若干お年寄り。
お店は発案者が見つけてくれました。彼がお店の場所をだけシェアしてくれたのですが、他のシャイ・ガイから
「お店は予約したの?それとも予約なし?どうなの?ねぇ?教えて?」
との質問が。この質問の意図がわかる方、
あなたもシャイ・ガイですね
シャイ・ガイの心理はこうです。
- お店に入った時に予約の有無を聞かれるかもしれない
- どっちか答えなければ
- その時に予約の確認を他のメンバーにするのは恥ずかしい
- 店員さんとの会話は可能な限りシンプルにしたい、長く話すの恥ずかしい
- もうどっちにしろ恥ずかしい!
こうして、シャイ・ガイは初めの難関(入り口)を乗り越えて集ったのです。
時間通り来る、それがシャイ・ガイ
バース大学MBAの学生は時間にルーズな人が多い印象です。ただし、シャイ・ガイは除く。
先日、MBA学生全体の飲み会があり、開始時間は19時と案内されていました。しかし、始まったのは19時半すぎ。時間通りに始まらないのです。
しかし、シャイ・ガイの集いにそのようなことは許されません。6人中5人が時間通りに来てきて、1人はあらかじめ遅れるとの連絡を1時間以上前にしてくれました。
シャイ・ガイは時間を守ります。なぜ時間を守るかって?
遅れて登場して周りの注目を集めたくないからです。
時間通りに始まったものの、別の問題が。シャイ・ガイは全員英語の補講を受けています。つまり英語が不自由。ですので、写真が全くなく文字だけのイギリスのメニューをみるだけではなかなか注文を決められないのです。
店員さんがテーブルにオーダーを取りに来てくれたのを2回追い返しました。
真のシャイ・ガイは店員さんを待たせないためにその場で適当に決めるはずですが、店員さんを追い返すという偉業を成し遂げたシャイ・ガイはかろうじで社交性が残っていました。
1時間半で終了
MBAの授業のことやコーチングの内容、翌日のテストのことなど普段の学生生活の他愛のない会話や、結婚感などちょっと込み入った話などもでき親睦を深めることができました。
ただ、ここでも問題が。シャイ・ガイは基本的に声が小さいです。お店はスポーツ・バーなので音楽のボリュームが大きい。しかだって、みんなの声が聞こえないのです。
ここで、シャイ・ガイは当然、聞こえるように大きな声で話す!のではなく、遠くの人との会話を諦めて隣の人とだけ話すようになります。
それでも普段話すことのない人たちと食事を囲んで話すのはとても楽しく有益な時間でした。
集いは1時間半で終了。ダラダラタイムに突入する前に終わり最高の時間配分です。
MBA留学生というと日本人も含めて、どんどんネットワーク作ってまっせアピールをしているのを散見しますが、中にはシャイな人たちもいるのです。社交性に劣る分、我々シャイ・ガイは洞察力がずば抜けているように感じます。
MBA学生のブログにはなかなか登場しないシャイ・ガイ達のお話でした。